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ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺ITエンジニアの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

Tern Link B7(A7)をホイール含めて7速から11速に交換してみた

Tern Link B7(A7)をホイール含めて7速から11速に交換してみた
Created Date: 2025/08/08 03:24
Updated Date: 2025/08/08 14:57

過去のカスタムについてはこちらの記事を参照。

長い構想期間と部品・工具を揃えるためのお金やら時間の捻出という苦労を乗り越え、ようやくTern Link B7(A7も同じ)を7速→11速、英式ボスフリーホイール→仏式クイックリリースカセットホイールへと換装した。

色々と苦労があったことでかなり人柱になれた気がするので、ここに注意点ややったことを残す。

買ったもの

まず用意したもの。あとから「足りない!」と買い足したものや過去に購入していたものも含める。

工具類

パーツ類

上記以外に忘れていたものとしてはシフトインナーケーブルのエンドキャップ。とりあえずあとからでいいやと放置中。

実装

フロントホイール

フロントホイールはとても簡単。

  1. もとのホイールを外す(ナット2つ)
  2. 購入したホイールに頑張ってチューブとタイヤを装着する
  3. ホイールをフレームにはめる
  4. クイックリリースを通す

以上!クイックリリースは左側に取っ手が来るようにする。

フロントタイヤ

リアホイール

次にリア。フロントと同じように既存のホイールを外す。
ディレイラーも外す。チェーンも千切る。

旧ディレイラーとチェーン

ボロボロのホイール

これでこの自転車は走れなくなった。

ちなみにタイヤ交換後のバルブはこんな感じ。

バルブ長

これだと空気入れが微妙に届かず空気を入れることができないのでエクステンダーで引き伸ばす。

バルブエクステンダー装着

若干長過ぎる気もするがまぁよし。しかしこのバルブ、空気いれるときにクセがあるので使いづらく、早く慣れたいところ。なお写真だとエクステンダーのねじ込み具合を確認するためリムナットが付いていないが、あとから装着し問題ないことを確認済。(多分)

スプロケット・シフター

さて、前後のタイヤが終わったらいよいよスプロケットとディレイラー、シフトの出番。

カセットタイプのホイールなので、箱からスプロケットを1枚ずつ取り出し、スペーサーも含めて順番に裏表を間違えないようにホイールに差し込んでいくだけ。

ロットリングリムーバー

最後に上図の工具をトルクレンチにつけ、ロットリングを40Nmで締め付ければおしまい。締め付けはギアを手で抑えながらでもなんとかなる。(外すときはそうはいかないらしい)

そして右ハンドルから既存シフトを外し、交換。

DEOREシフター

最初からインナーワイヤーが付いてたのでそのまま利用。ただし長さはギリギリだった。

シフトレバー装着後

もともとはグリップシフト(グリグリと前後に変えるシフト)だったので右ハンドルグリップが若干短いこともあり、なんだかアンバランス。小さいサイズにしたい。
また写真ではあまり見えないが、もともとコイルチューブでシフトケーブルと前後ブレーキケーブルがまとめられていた部分2箇所を再結束している。

チェーン・ディレイラー

ディレイラー、チェーン仮組

とりあえず仮組。ディレイラーに通す前だとチェーンがダルダルだが、ここからはディレイラー調整でなんとかしていく。

調整中に気づいたのだが、過去のカスタムでボトムブラケット(BB)の右側にスペーサーを2枚つけたつもりが1枚しかつけていなかったため、1速の状態だとチェーンがフレームに干渉してしまった。解決するべくBBのスペーサーを1枚右に増やして対応。
フレームへの干渉は解決したが、それでもタイヤへの干渉がギリギリなので、1.75以上の幅のタイヤは履けないかもしれない。ここは要検討。(履かせる予定はないが)

あと、ワイヤーカッターで少しだけディレイラーに通す手前のケーブルをカットして長さを調整。アウターケーブルエンドキャップはシフトレバーおよびディレイラー側に1つずつ装着。ペンチで少し圧着しても良いかも。

チェーンの長さの調整はシマノのマニュアルを見ながら対応。11sのことは書かれていないが、10sと同様チェーンをピンと張った状態から2リンク長めに取るとOK。

最後にディレイラーを調整して完成。

ディレイラー調整では

  • シフトレバーを11に合わせる
  • ワイヤーを引っ張りながらディレイラーに通し、固定
  • 一番小さいギアにチェーンを引っ掛ける

    • ディレイラーのHのネジを回してプーリーを真下近くに配置
  • 試し乗りしてギアを11→10→9と下げていき問題なく大きいギアに変わっていくか確認(多分この時点では何速か変えるとチェーンが外れるかギアチェンジができなくなる)

  • シフトレバーを1に合わせる

  • 一番大きいギアにチェーンを掛ける

    • ディレイラーを手でモミモミしながら伸ばし、Lのネジを回してギアの真下手前に配置
  • 試し乗り

  • チェーンとギアに注油して終了

最初11速 = 一番ギアが大きい(ロー)方と思って設定していて全くうまくいかず困ったのは自分だけだと思いたい。

チェーンのクリアランス

注意点としては、前述どおり一番大きいギアはタイヤにギリギリ干渉するかしないかというところにチェーンがくるので、もし2.0のようなワイドタイヤを履かせようと思っている方がいる場合、スペーサーの追加をするか10sにしてリアホイールにスペーサーを入れるかしたほうが良さそう。というか無理かも?

ディレイラーの地面からのクリアランスは測ってないけど、ショートケージなだけあって全然問題なし。

以上、ほぼ車体価格並のカスタムだった。

感想

たまたま有益なブログ記事を見たことで、もともと7→9sの普通なカスタムを検討していたのにどうせならと11sに欲張ることになった。 結果、素人メンテナーの僕にはかなりの苦労であった。でも色々と調べるのも楽しかったし、買ったパーツが無意味になったり間違えて買い直したりという失敗経験もまた成長になったと思う。
まさか9/10sのディレイラーで11sに対応するなんて発想できるわけがないわけで……。先駆者はすばらしい。

自分の思い描いた構想(空想)が正しく機能し始めるのは、試行回数が自分のスキルを成長させたと実感できるタイミングからである。 つまり、手を動かして失敗したり工夫したり成功したりという体験が感覚となり、それがスキルとして定着していくことでより高次元の構想が実現できるようになるということ。
これは仕事も同じで、昨今ではIT系はAIによる創造物で溢れかえってきているものの、例えば僕の専業はクリエイターではないので、下手の横好きでStable DiffusionやMidjourneyをイジっても一定以上のクオリティを出すことは難しい。
同じように専業プログラマでない人が一定以上のクオリティのコーディングができるかというとまだ難しいのが現状。 ただしAIは様々な人間のプロンプトをインプットし、叱咤激励から自分にフィードバックしていくことでどんどん精度やクオリティを上げていっている。本来はAIの成長とともに人間も同じループで成長していかなければならないのではないだろうかとちょっと思う。

ということで、とりあえず思い立ったことはやってみることが大事だし、結果から何かを学ぶという姿勢も大事。

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