Tern Link B7(A7)をホイール含めて7速から11速に交換してみた
Updated Date: 2026/01/21 13:37
2026/01/14 追記: この記事の内容からの経過について書きました。
こちらの記事をご覧ください。
過去のカスタムについてはこちらの記事を参照。
長い構想期間と部品・工具を揃えるためのお金やら時間の捻出という苦労を乗り越え、ようやくTern Link B7(A7も同じ)を7速→11速、英式ボスフリーホイール→仏式クイックリリースカセットホイールへと換装した。
色々と苦労もあり人柱になれた気がするので、ここに注意点や、やったことを残す。
買ったもの
まず用意したもの。あとから「足りない!」と買い足したものや過去に購入していたものも含める。
工具類
- クイックリンク用プライヤー
- ワイヤーカッター
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- 最初これがなくてスプロケットが固定できず困っていたのだが、サイクルベースあさひで購入できて運が良かった。なお買ってから気付いたが、ソケットレンチが1/2なので対応したトルクレンチを別途用意する必要がある
プラスドライバー
六角レンチ(アーレンキー) セット
ソケットレンチセット
パーツ類
スプロケット: DEORE CS-M5100-11 11-42T
- CUESで揃えるつもりだったがこちらのブログ記事でスプロケットはHGでも問題ないことを知り11sにしてみた
リアディレイラー: CUES RD-U4010-SS
- 406はタイヤ径が非常に小さいため、11sにするとしてもなるべく接地リスクを減らす事が重要だったので、必然的にショートケージが選択肢に上がる。現行シマノでは11s正式対応のショートケージは存在せず(?)こちらを選ばるを得なかったのだが、スプロケットの件と同じくこちらのブログ記事で「11sも問題なく動作する」とのことだったので購入
シフトレバー: CUES SL-U6000-11R
- あとから知ったけどSL-U6050-11Rという小さめのパーツのほうがミニベロ・折りたたみ自転車には合うかも。今後検討
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- ケーブルまとめる用
パナレーサー(Panaracer)チューブ H/E 20×1.50~1.75 仏式バルブ
- ホイールが軽くなる小径タイヤの場合、タイヤ幅を大きくすることで接地面積を広げることがバランスの取りやすさにつながると考え、パナレーサーのパセラ1.50を使うことにした。……というのは後付であり、実際は現在のタイヤの再利用&赤黒の色合わせをしたかっただけ
パナレーサー(Panaracer) シンクロエクステンダー 38mm
- Cospaiiのリム長では後述するパナレーサーのチューブのバルブ長の長さが足りなため延長用で購入。シュワルベ製もあるのだが、あちらはバルブコアが外せるタイプのみ対応のため注意。上述した1.50~1.75に対応したパナレーサーのチューブはバルブコアが抜けない。
Cospaii 20インチ 406 ホイール前後 11速 仏式バルブ
- NOVATEC jonny 406と最後まで悩んだが、色が黒一色なのが決め手でこちらを購入
Cospaii クイックリリース F74MM R130MM レッド
- これがないとホイールを固定できない
NISSEN SP31 スペシャルステンインナー シフト用 2.3m
- シフトインナーケーブルを買ったんだけど、実はシフトレバーに付属してたのでスペアに
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- シフトレバーにもアウターケーブルついていたがロードバイク/MTB前提なのか2つの短いケーブルに別れていて全く意味がなかった。ドレスアップ用だったのだが功を奏した
シマノ LINKGLIDEチェーン(10/11スピード) CN-LG500 138L
- 50以上の大型クランクを装着している場合126Lでもギリギリなのでこちらの138Lをオススメする。
上記以外に忘れていたものとしてはシフトインナーケーブルのエンドキャップ。とりあえずあとからでいいやと放置中。
実装
フロントホイール
フロントホイールはとても簡単。
- もとのホイールを外す(ナット2つ)
- 購入したホイールに頑張ってチューブとタイヤを装着する(リムテープもあれば)
- ホイールをフレームにはめる
- クイックリリースを通す
以上!クイックリリースは左側に取っ手が来るようにする。タイヤレバーがあるとすごくやりやすい。

リアホイール
次にリア。フロントと同じように既存のホイールを外す。
リアの面倒なところはディレイラー・チェーンを外すところと、ホイールにスプロケットを装着するところ。
まずはチェーンとディレイラーを外す。


これでこの自転車は走れなくなった。
ちなみにタイヤ交換後のバルブはこんな感じ。

これだと空気入れが微妙に届かず空気を入れることができないのでエクステンダーで引き伸ばす。

若干長過ぎる気もするがまぁよし。しかしこのバルブ、空気いれるときにクセがあるので使いづらく、早く慣れたいところ。なお写真だとエクステンダーのねじ込み具合を確認するためリムナットが付いていないが、あとから装着し問題ないことを確認済。(多分)
スプロケット・シフター
さて、前後のタイヤが終わったらいよいよスプロケットとディレイラー、シフトの出番。
カセットタイプのホイールなので、箱からスプロケットを1枚ずつ取り出し、スペーサーも含めて順番に裏表を間違えないようにホイールに差し込んでいくだけ。(すみません画像を撮り忘れてしまいました)

最後に上図の工具をトルクレンチにつけ、ロットリングを40Nmで締め付ければおしまい。締め付けはギアを手で抑えながらでもなんとかなる。(外すときはそうはいかないらしい)
次に右ハンドルから既存シフトを外し、交換する。

シフトレバーにインナーワイヤーが付属していたのでそのままこれ利用。ただし長さはギリギリだった。

もともとはグリップシフト(グリグリと前後に変えるシフト)だったので右ハンドルグリップが若干短いこともあり、なんだかアンバランス。シフターはもう少し小さいサイズにしたいかも。
またシフトケーブルについては、写真ではあまり見えないがコイルチューブでシフトケーブルと前後ブレーキケーブルがまとめられていたハンドルまわりの2箇所を、古いコイルチューブを外したうえで新しいコイルチューブで巻いて再結束している。長さも折りたたみ可能なように既存のケーブルと同様の余裕を持たせている。
チェーン・ディレイラー

とりあえず仮組。チェーンの交換方法についてはサイクルベースあさひのチェーンの交換方法 シマノコネクティングピンタイプ編を参考に。今回はフロントが50T以上になるので 最大スプロケットと最大チェーンリングの両方にチェーンを掛けた状態で「繋ぐことのできる最小リンク数」に2リンク(1コマ)を加えてください。 による調整が正しいチェーンの長さになる。
チェーンのコマ数についてははシマノのマニュアルを見ながら対応。11sのことは書かれていないが、10sと同様チェーンをピンと張った状態から2リンク長めに取るとOK。
この状態で調整したチェーンの長さだとチェーンがダルダルで心配になるが、ここからディレイラー調整でなんとかしていく。
また、チェーン調整中に気づいた点として、過去のカスタムでボトムブラケット(BB)の右側にスペーサーを2枚つけたつもりが1枚しかつけていなかったため、1速の状態だとチェーンがフレームに干渉してしまった。解決するべくBBのスペーサーを1枚右に増やして対応。
フレームへの干渉は解決したが、それでもタイヤへの干渉がギリギリなので、1.75以上の幅のタイヤは履けないかもしれない。ここは要検討。(履かせる予定はないが)
そしてワイヤーケーブルも調整。
こちらもサイクルベースあさひのリアディレイラーワイヤーの交換と調整を参考に。
一旦ワイヤーのアウターケーブルからインナーワイヤーを抜き取り、余った部分をきれいな弧を描くようにワイヤーカッターでカットして長さを調整。調整後はアウターケーブルに注油(シリコンスプレーなど)をしてからインナーワイヤーを通す。
インナーワイヤーをディレイラーに引っ掛けたら、余ったワイヤーをワイヤーカッターでカット。
最後にアウターケーブルエンドキャップをシフトレバーおよびディレイラー側に1つずつ装着。ペンチで少し圧着してもよいかもしれない。カットしたワイヤーの先端にはインナーワイヤーのエンドキャップを装着しておく。
仕上げの作業はディレイラーの調整。これが一番難しいので注意深く行う。
ディレイラー調整では
- シフトレバーを11に合わせる
- ワイヤーを引っ張りながらディレイラーに通し、固定
一番小さいギアにチェーンを引っ掛ける
- ディレイラーのHのネジを回してプーリーを真下近くに配置
試し乗りしてギアを11→10→9と下げていき問題なく大きいギアに変わっていくか確認(多分この時点では何速か変えるとチェーンが外れるかギアチェンジができなくなる)
シフトレバーを1に合わせる
一番大きいギアにチェーンを掛ける
- ディレイラーを手でモミモミしながら伸ばし、Lのネジを回してギアの真下手前に配置
試し乗り
チェーンとギアに注油して終了
最初11速 = 一番ギアが大きい(ロー)方と思って設定していて全くうまくいかず困ったのは自分だけだと思いたい。

注意点としては、前述どおり一番大きいギアはタイヤにギリギリ干渉するかしないかというところにチェーンがくるので、もし2.0のようなワイドタイヤを履かせようと思っている方がいる場合、スペーサーの追加をするか10sにしてリアホイールにスペーサーを入れるかしたほうが良さそう。というか無理かも?
また、もともと10s用のディレイラーを11sで使っているため、ディレイラーのプーリーがスプロケットと微妙に干渉する場面がある。 Bテンションボルトを使ってプーリーの位置を前後に調整することでギリギリを攻めるしかなさそう。
なお、心配だったディレイラーの地面からのクリアランスは測ってないけど、ショートケージなだけあって全然問題なし。
以上、ほぼ車体価格並のカスタムだった。
感想
たまたま有益なブログ記事を見たことで、もともと7→9sの普通なカスタムを検討していたのにどうせならと11sに欲張ることになった。
結果、素人メンテナーの僕にはかなりの苦労であった。でも色々と調べるのも楽しかったし、買ったパーツが無意味になったり間違えて買い直したりという失敗経験もまた成長になったと思う。
まさか9/10sのディレイラーで11sに対応するなんて発想できるわけがないわけで……。先駆者はすばらしい。
自分の思い描いた構想(空想)が正しく機能し始めるのは、試行回数が自分のスキルを成長させたと実感できるタイミングからである。
つまり、手を動かして失敗したり工夫したり成功したりという体験が感覚となり、それがスキルとして定着していくことでより高次元の構想が実現できるようになるということ。
これは仕事も同じで、昨今ではIT系はAIによる創造物で溢れかえってきているものの、例えば僕の専業はクリエイターではないので、下手の横好きでStable DiffusionやMidjourneyをイジっても一定以上のクオリティを出すことは難しい。
同じように専業プログラマでない人が一定以上のクオリティのコーディングができるかというとまだ難しいのが現状。
ただしAIは様々な人間のプロンプトをインプットし、叱咤激励から自分にフィードバックしていくことでどんどん精度やクオリティを上げていっている。本来はAIの成長とともに人間も同じループで成長していかなければならないのではないだろうかとちょっと思う。
ということで、とりあえず思い立ったことはやってみることが大事だし、結果から何かを学ぶという姿勢も大事。