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ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺ITエンジニアの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

Piaggio MP3 250 RL ブレーキパッド交換とロールロック修理

Piaggio MP3 250 RL ブレーキパッド交換とロールロック修理
Created Date: 2025/05/15 21:10

恒例のPiaggio MP3 250 RL 整備。2万キロ行きそうなのでそろそろいろいろなところをメンテしていく期間ではあるため必然的に作業することが多くなる感じ。

今回は前後ブレーキパッド交換とロールロック用の左フロントアブソーバーのオイル漏れの修理。

前輪ブレーキパッド交換

フロントキャリパーを外すためにボルトを回す必要があるのだが、固着して取れず。ネットの知恵を借りて「潤滑剤」と「ハンマー」で対応。

対象のボルトに潤滑剤を塗布し、5分ほど待ってレンチをぶっ刺し、レンチやネジをいろいろな方向からハンマーで叩く簡単なお仕事。

あとは筋トレで増強したハンドパワーで頑張って回すのみ。舐めたらバイク屋に持っていく覚悟でやればなんとかなる。(なんとかなった)

魔法の潤滑剤とハンマー

さて、ボルトが回ったところで実際のキャリパーを見てみると謎の布テープが貼られていることがわかる。
僕が中古で買った時点でこれだったので理由はわからない。多分ブレーキダストで汚れるのが嫌だったのかもしれない。その割には他のところがサビだらけなので、もう少し優しく扱ってあげてもよかったんじゃないだろうか……。

とりあえず前輪にスペーサーが装着されていることでフロントキャリパー自体はタイヤを外すことなく脱着可能な点は、メンテナンス性良く助かった。

謎のテープ

フロントのブレーキパッドはまだ半分くらい残ってた。まぁ交換でいっかなということでマロッシのブレーキパッド(6215006BR)に交換。

新旧ブレーキパッド比較

ブレーキパッドを交換するだけではディスクに挟む隙間が全くなかったので、ネットで検索してキャリパーのピストンをもとに戻す必要があることを知った。専用ツールもあるらしいがそんなもの持ってないので、こちらもハンドパワーで解除。
片輪は問題なく解除できたが、もう片方はどう頑張っても無理だった。しょうがなくエアー抜きを緩めてあえて空気を入れ、圧が減った状態でハンドパワー&ペンチパワーで対応。

ペンチでキャリパーのピストンを押す

その後エアー抜きを実施して前輪は完了。

後輪ブレーキパッド交換(パーキングブレーキ含む)

MP3にはパーキングブレーキもついているので、後輪も2つ対応する必要がある。

マフラーを外して見えてきたリアブレーキキャリパーとパーキングブレーキキャリパーを、前輪と同じ要領(潤滑剤+ハンマー)で外す。

パーキングブレーキのブレーキパッドは若干余裕がない感じ。交換したかったが交換用のブレーキパッドを準備できず。とりあえず動作中に使うものではないので緊急性は低いと考え今回はこのまま。

パーキングブレーキパッド残りわずか

次に後輪。1本のボルトで止まってるタイプのブレーキパッド。僕が下調べしたブレーキパッドとは形が違う……。2009年に型式がRL→FLになったタイミングでキャリパーが変わったからのようだ。
ということでリアブレーキパッドの交換もお預け。まあこっちも4割くらい残ってたんでとりあえずこのまま。

リアブレーキパッド

なお、キャリパーを外すときに引っかかってしまったのか、リアキャリパーの四隅に付いてる金属パーツの1つが脱落。ツメが折れてしまったようで再装着不可能に。

脱落したリアキャリパーの金属パーツ

この部品だけを交換することが無理そうなのと、純正のリアキャリパーが高い&ヤフオクでもボロボロのものしか出回ってないという状況で悩んでいたところ、たまたまネットでブレンボの84mmピッチのカニキャリパーが無加工で装着できるという記事を読んだので、次回それにチャレンジしようと考えている。

ロールロック修理

こっちが本題。左前輪のロールロック用アブソーバーからオイルが徐々に漏れるせいでロールロックが使い物にならない。

たまたま新品パーツがヤフオクで売り出してたので即決価格で購入。海外輸入よりも半分くらいの値段で買うことができた。

新旧アブソーバー

アブソーバーの外し方についてはだいぶ悩んだのだが、Vespaの海外フォーラムサイトでロットを抜いてるという投稿を見かけたことで、ロットを外すことができたらアブソーバーも外せるということがわかった。
最初サスペンションとフロントガードを固定している一番デカめのボルトを外してロットを外す計画だったのだが、硬すぎて諦めた。こいつはもうショップ作業してもらおう。

次の手段としてロットそのもののボルトを緩めることにチャレンジ。
こちらは潤滑剤とハンマーのおかげでなんとか取り外すことができた。

アブソーバーを固定するロットの取り外し

外したロットは上下に動くようになるので、あとはアブソーバーを固定している2つのナットを外し、ロットを上げながらアブソーバーを下に抜き取ればOK。

新品交換後は例のようにホーン爆音5回を防ぐために油圧センサーを引っこ抜いてエアー抜きを実施。ロールロックオン→オフを数回繰り返し空気が抜けたら、フルードを補充して蓋をする。念の為マスターからつながるホースのバンジョーボルトも全部増し締めした。

その後キーをOFF→ONにし再度ロールロックを2回ほど実行した際に1回のオフでロックが解除されるようであれば油圧センサーを接続。再度ロールロックを実行してみて問題がなければおしまい。


別件で、ロールロック関係の作業をするためにフロントカウルを外しすぎてタッピングネジがいくつか止まらなくなってしまった(特定の場所で止まるが更に回すとまた回り始める)。
MP3の特性上フロントカウルはそれなりに何度も外すことになるので、タッピングネジじゃなくボルト*クリップナットにしようかなーと考え中。

その後オイル漏れはなくなり、無事ロールロックが復活した……と思いたい。

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