bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

DXのための組織文化づくり

Created Date: 2021/10/13 03:05
Updated Date: 2023/11/05 03:00

こないだIPAのイベントでDXについてを学んだ。これ↓
https://www.ipa.go.jp/event/ipasympo2021.html

僕が日本のDXについて思っていたこと

日本のDX、そして特定業務改革型いわゆるバーティカルSaaSのほとんどが「電子化」するところに目的を置いてることが多い気がしている(作ってる側はそうではないかもだが、使ってる顧客側がそう思ってそうという意味で)
だからDXのイベントとかで登壇者がIT畑以外の人だともはや聞く価値もないなみたいなレベル感で考えることが多かった。もちろん実際に聞くといくつかはしっかりと未来設計されたうえで現状の課題に取り組まれていることもあったので、一概には言えないけれどもDXもユビキタス同様の流行語でしょ?っていう雰囲気は多分僕だけじゃなく他の人も感じていると思う。

DXの本質は革新である。例えばこれまでは人力に頼っていた何かしらの作業が自動でできるようになったりそこから更に予測や最適化ができるようになったりするところまで落とし込めて初めてDXと言えるものだ。

学んだこと

具体的には いまこそ知りたいDX戦略 ~DXで未来を拓こう~ ていう基調講演を見た。企業そのものがシリコンバレーを中心にしていることからそれなりにナマの声を聞けた気がする。別にシリコンバレーだからDXが成功しているとは思ってないけど、少なくとも日本よりは真面目にDXに取り組んでる企業は多いだろう。
この講演で僕が思ってたなんちゃってDXは「デジタイゼーション」であることを知った。

デジタイゼーション(Digitization)→デジタライゼーション(Digitalization)→デジタルトランスフォーメーション(Digital Tranceformation) というのが基本的なながれのよう。
参考: https://www.econetworks.jp/translationtips/2017/09/digitalization/

つまりは目の前の作業をいい感じにするというだけではDXは成り立たないということだ。DXをやっていくには経営層レベルでの組織や企業の在り方すらも変える意思決定が発生することをやっていかなければならない。
それってつまり、「文化」なんだよなって思うわけである。

企業文化ってのは企業が「この先有りたい姿」みたいなのを体現したものである。DX自体が文化を変えていくことにつながるのであれば、自社のコアビジネスに対する考え方をDXに寄せていかなければならないということでもある。逆に言えばそれ以外のところは無視してもよいかもしれない。力を入れてDXするよりは他社のサービスや仕組みを使って簡潔にデジタル化していくという選択肢をとって良いということでもよいということである。

そしてDXで大事なのは(別にDXだけじゃないけど)検証や効果を測定するための仮定と測定方法の定義である。まずは問題要素や課題要素の少ない小さなプロジェクトで自分たちの文化に根付いたDXを試してみて大きな課題を取り扱うという流れだとある程度成功しやすいかもしれないということだった。これは僕もそう思う。何かしらのベストプラクティスは組織や問題の数だけあるわけで、それの1つの答えみたいなのを抽出できれば、少なくとも0ベースで何かをするというよりはマシだ。

結論

コア事業に集中できるように経営層は自分たちのコアを説明し続け、それ以下の社員はコアをミッションやビジョン、目標あたりで体現する方向性を定めた上で計測可能・評価可能な状態を維持しつつひたすら推進していくことが大事なんだなということを学んだ。

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