品質とかオシャレとか
Updated Date: 2024/03/25 02:40
今年に入って睡眠の計測や運動量の計測をもっとやれるようにしたいなーと思い始めた。
というのも使っていたSONYのWena wristがボロボロになりカバーが剥がれきたので、新しいスマートバンドを買おうと思ったからである。
色々悩んだけど安かったので Xiaomi Smart Band 8 を購入した。
おかげさまで睡眠の計測や運動量の計測がかなりできるようになった。Youtubeでよくある有酸素運動系の動画も、それぞれがどのくらい実際に効果があるのかも計測できるので、かなりオススメ。例えばなかやまきんに君さんの動画の有酸素運動10分のものは、実際に計測しても8〜9分は有酸素運動としてカウントされるため、効果的だといえる。
また、スマートバンド購入の影響でちょっとだけランニングに勤しむようになったことで、買う服も少し基準が変わった。
乾きやすさや動きやすさを重視しつつ、洗い替えが必要なので、値段と性能とのバランス感がとても重要になってきた。
とりあえず形から入るタイプではあるので、ランニングシューズにHOKA ONE ONE CLIFTON9を購入。
こんな形でHOKAデビューすることになるとは思わなかった。5、6年遅れくらいかな?
その他ウェアとかも揃えなきゃいけないんだけど、今までは細く長く着ることを中心にハイブランドでも一般品でもデザインや素材感を最重視していた。 しかし、トレーニングウェアはそういうわけにはいかない。ある程度洗濯に強くなければならないし、汗や雨で濡れたりしても乾きやすい素材でなければならない。
……と、いうことを考えていたのだが、これはオシャレもソフトウェアサービスの品質も同じじゃないかと思ったのである。
保守ができなければ結局品質は低い
どれだけ縫製が良くても、素材が良くても、正しいメンテナンスができなければ結局品質は低くなる。
本来の服がもつ品質がどれだけ高くても、それを保つことができなければ寿命は短くなる。
スーツの管理について無知だった新卒の頃、スーツをほぼ毎週クリーニングに出しまくっていた。
その結果、スーツの寿命は短くなり、着るたびにゴワゴワした感じが残ってしまった。
春夏シーズンは汗をかきやすいので、1、2着のスーツを着回しながら毎週クリーニングするよりも、
いっそのこと5着くらい持っておいて、1週間に1度の着用&1ヶ月に1度のクリーニングというローテーションを作ったほうがスーツそのものの寿命も結果的に伸ばせる。コストパフォーマンスを考えれば1着にかけるスーツの値段は抑えたほうがより良いだろう。
こういう知識を持っているかどうかで、品質の高い服をどう選ぶかの基準は変わってくる。
品質の高いソフトウェア = 保守しやすい
ITにおけるソフトウェア開発の現場では、永遠の課題として「ソフトウェアの品質」が挙げられるだろう。 聞いたことがないというエンジニアはいないくらいだと個人的には思っている。
品質が高いソフトウェアとは何か?という問いに対して「バグが少ない」とか「顧客の要求を満たす」とか「メンテナンスがしやすい」とか「拡張がしやすい」とか、いろいろな答えがあるだろう。
僕の中ではここ1年で「保守(メンテナンス)しやすい」という観点に注目するようになった。
なぜならば、服と同じようにどれだけ品質の高いと言われるソフトウェアでも、保守ができなければ結局品質は低くなるからである。そうなる原因は色々あるけど、ここまで述べた通り 知識の差 に起因することがある。
例えばDDD(ドメイン駆動設計)。DDDはソフトウェアの品質を高めるための手法の一つであるが、知識がないと中途半端にメンテナンスしづらいものが出来上がってしまう(作ってる本人も理解できていないせい)。
また、よく「メンテしやすいプログラミング言語」とか「メンテしやすいフレームワーク」とか言われて採用の選択肢に挙がることがある。
これについても「弊社ではHaskellを使っているので、メンテナンスがしやすいです」という内容だけを切り取ってHaskellを採用する会社はそんなにいないだろう。
結局これらは組織の中での知識の共有が重要であり、それができていないと品質の高いソフトウェアを作ることは難しいということを示していると考える。
ということで、品質の良いものを作るためには、自組織における知識の共有と、現在の知識レベル(あるいはプログラミングスキル)を認識することが重要そうである。
その他にも0→1フェーズや1→10フェーズとかでの品質についても、組織の状態によって変わってくるため、どこぞのブログで書いていることをそのまま真似るのではなく、自分たちの組織に合った品質の高いソフトウェアを作るための方法を考えることが重要だと思う。 ……という当たり前のことに気づくまでに10年くらいかかったので、これからも色々と試行錯誤していきたい。