bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

Atcoderを再度始めてみたのと昨今のIT教育へのモヤモヤを語る

Created Date: 2021/09/27 03:00
Updated Date: 2023/11/05 03:00

はじめました。目下の目標はひとまずABCのCまでをコンスタントに回答することにした。
欲を言えばD問題もできたりできなかったりするレベルまではいきたい。

なぜ再び競技プログラミングを始めたのかというと、最近コーディングを全くしていなかったので頭が働かないし、実装やSQLやアルゴリズムの話についていけないからである。最悪なことにソースコードを読んでも呪文に見えてきちゃったりして末期。
ついでに言えば今までまともにアルゴリズムもアーキテクチャ設計もやってきてなくて我流だったり他人のコードをグロースする形で改修・追加実装したりだったこともあり、僕自身に対したコーディング力がないことが色々と明確になったためだ。

3年ほど前にチャレンジした際もDP法とか二分木とか概念はわかっても解けないという状態だったので、まずはこのレベル感を脱したい。

あと、とある事情でいくつかの企業がコーディングテストだったり技術課題だったりをやってるっていうことを調べる機会があったのだが、個人的にひらめきを試すような課題に価値があるんかな?ってちょっと思うところはある。いや、無意味じゃないんだろうけど、ほとんどのビジネスロジックって別に大したトリッキーさもなければ、愚直に処理するだけでも全然気にしなくて良いようなものばかりじゃない?と思うからである。
まあ長々と書かれたドキュメントから仕様を把握してそれをコードに落とし込むというテストであればある程度意味があるなーと思うけど、それ以外のテストって参入機会を減らしてるだけだよなーなんて思う。特に駆け出しエンジニア界隈の。

自分のTwitterにも色々と思うところを書いたのだが、ある程度自走できプログラミングを自分のものにしていった人たちの作る課題や技術レベルには、どうしてもそうでない人たちが乗り越えられない壁みたいなものを感じる。
ギターで言うところのFコードを弾けるかどうかとか、野球でいうとバントできるかどうかとか、水泳でいうと潜水できるかどうかみたいなものかなと思う。このレベルって正直練習すれば絶対にクリアできるはずなのだが、それを怠ってきたのを求職者に押し付けるのか、そんな暇ないよっていう意思表明なのかは落とし所を考える必要がありそうだ。
ただ1つ言えるのは、こういうちょっと的を外した技術課題を出す企業の中には「僕らはエンジニアを育てるほどのスキルも体力もありません」というのを自分たちで揶揄しちゃってるとこもあるんじゃないかって感じている。

エンジニアの教育、特にデキる人と(今は)デキない人の差分を埋めるための仕組みが今の日本のIT社会には存在しない。何故かお互いがお互いを牽制しあったりちょっと軽蔑したり、変なすれ違いが起きてるのも見かける。こういう無駄な人間らしい争いはさっさとやめて、できる限りITの人材を育成することにもっと前向きかつ問題意識を持って取り組む企業が増えてほしいなと思う。特に企業体力のある大手Web系の企業は。

SIは当たり前のように長年培った人材育成プログラムがあるのに対し、スタートアップから中途の力を借りて成り上がった大手のWeb系にはそれがない。強いエンジニアがガンガンリードしてくれるので、成長の道中でそういう仕組を作る必要がなかったからであろう。僕はこのあたりに今の軋轢があるんじゃないかと思ってる。事実、声のでかい(SNSでも現実社会でも目に付きやすいという意味で)企業の取り組みや思想は勉強会や人脈などにより、マジョリティな価値観として無価値に鎮座してしまってないかと感じる。

以上のようなモヤモヤを言語化してみたところで、僕自身がなにか大きな解決策を持っているかというと別に持っていない。文句しか言わないという点では、今の日本のIT社会が抱える教育問題と同じである。
しかしながらこの問題から目を逸らすのは自分としてもあんまり心地よくないので、最近では学生や未経験からエンジニアになりたい人、今から成長したいエンジニアに対して僕なりの持論と経験を提供しつつ育成するというところには挑戦しようと考えてはいる。

ということで一緒に成長したい人、本当の意味でIT人材を育成し、今後やってくるIT人材不足やIT化社会に問題を抱えている人を絶賛募集中である。

未来は思った以上に暗い。これはマジだ。(そもそも国民の母数が減るわけだし)

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