仕事はサーフィンのよう
Updated Date: 2024/01/01 00:26
仕事、もとい組織や企業が活動するというのは、サーフィンしているようなものだなと思ったので書いてみる。
例えば組織や企業の健康度は流行や経済や市場などの第三者要素によって左右されるものである。これはサーフファーがその日の天候や波の状態などに左右されるのと同じだと思った。
また人としてもモチベーションや他部署との折衝など、自分よがりではそうそう仕事は片付かないのと同じように、サーフィンもまた波に乗る人と海の機嫌みたいなところに左右されるところはあるだろう。
そんな感じで常にウネウネしているような仕事の状況下において「当たり前」を維持し続けることは意外と難しいのではないだろうか。そしておそらく多くの人はそんなことに意識を向けて仕事をしていないんじゃないだろうか。これもまた、「なぜ海は波打っているのか」を意識して海を眺める人がほぼいないのと同じではないだろうか。
では組織の「当たり前」について、それを誰がそれを維持しようと頑張っているのだろうか。
僕は答えは2つあると思っている。
1つは文化だ。
文化には目に見えないパワーがある。僕も流れに流れて3つの企業での社会人人生を経験することとなりこれについては肌身で感じる次第である。それがいつ作られたのかはわからない。もしかしたら途中から急に芽生えたものかもしれない。でも、明らかにその会社を一言で表せそうななにかはたしかに存在する。
例えば僕の1社目は「品質」という一言に尽きる。品質保証部があったりそもそも品質に対しての定量的評価がなければシステム改修を認められなかったりもするくらい品質に対して厳しい。もともと会社ができた当初からものづくり(特に止まってはいけないような機械)を作ってたからだと思うが、その文化が今も続いているのは素晴らしいことである。
もう1つは従業員だ。結局会社に残る人というのはその会社に起きる波に対して、自然とあるいは自らの試行錯誤によって乗っていこうとする人たちである。つまり彼らは必然的に先に述べた会社の文化に対しての理解も意識もあるわけで、その根幹を揺るがすような出来事が起きた場合会社は人からダメになっていくのではないだろうか。つまり、波に乗れない従業員が増えれば増えるほど、その会社の本来持ち合わせていた文化や当たり前というのはどんどん破壊されていくのではないだろうか。
という感じに従業員もとい人は会社にとってめちゃくちゃ重要な要素である。1人1人の個性が会社の波を変えるほどの力になる可能性もあれば、波を乗りこなす圧倒的集団になる可能性もある。
人を見ること、そこに本来会社に必要な現代の荒波に乗るための方法が存在しているんだろうなぁと思うのであった。