bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

人が採れないのなら人が育つ環境をつくろう

Created Date: 2021/12/17 00:30
Updated Date: 2022/08/21 16:27

この記事はMENTAアドベントカレンダー17日目の記事だ。 最初はQiitaで書こうと思ったけど、情報を分ける必要性を感じなかったのでいつもどおりブログに書く。

そもそもMENTAって何?

MENTAとはメンターを探す場、メンターをやりたい人が登録する場だと認識している。 詳しくは他のMENTAするアドベントカレンダー書いてる方々の記事を見たほうが手っ取り早い。
ちなみにMENTAは「メンター(mentor)」からきている造語である。 メンターとは日本語で「指導者、助言者」という意味らしい。 日本の大手企業ではメンタリングという名目で、先輩社員がが新入社員や後輩をサポートする制度において、 メンターとしての役割を担っていることがある。

つまりMENTAとは「新しくプログラミングを始めたいがよく分からない」とか「初学者なので色々教えてくれる人がほしい」といった人と人をつなげるサービスである。 そしてその関係性をメンタリングという関わり合いからメンターを受ける側を成長させることが目的…のはずである(後述)

現状のIT業界の構造的な問題

IT業界は面白いことに年がら年中人材不足に困っている。 そのくせ色々な人にヒアリングをすると 「駆け出しエンジニアはいらない」 だとか 「教育にコストは割けない」 だとかいう返答が返ってくる。ポルナレフ状態である。

人を育てずして一体どうやって新しい人を採用するのか。 誰しも疑問に思うだろう。答えは簡単だ。「できる人を採用する」以上。

こういう文化がまかり通っているのが今のIT業界である。
結構前に寿司屋の伝統をスクール化して握りデビューを10年→3ヶ月にしまった話がテレビでも話題になったのだが、 今のIT業界はこの寿司スクールと寿司屋との関係性に若干似ているなと思う。

伝統 VS ニーズ

ITを知るにはコンピューターサイエンスの基礎から知っておくべきであるというのが伝統派の主張。
この主張は僕もまあそうだなと思うし間違えてないのではあるが、 別にそれを業務で学んでしまえばいいのでは?とも思っている。
このあたりをやたらコーディングテストでふるいにかける企業があるんだけど、 個人的には一律のコーディングテストよりは具体的な企業側の課題をどう考えてもらうかみたいなワーク形式のほうが お互い幸せ&対等なんじゃないかって思う。 まぁこれは半分僕がコーディングテスト苦手だから思ってるだけではあるが(笑)

で、ニーズ派の人はそのニーズに叶ってさえいれば時間は別に不要という感じだ。
この主張もよく分かる。Ciscoルーターをメインで扱うインフラ屋があるときに、 YAMAHAルーターに詳しい人よりはCiscoに詳しい人のほうがどう考えても効率的である。
そもそも技術刷新の速度も上がり、抽象度も上がってきた昨今のIT業界において、 本気で0ベースで時間かけて学習する暇が企業・人それぞれにあるのか?っていうところも多分ある。

現状のIT教育の構造的な問題

そもそも今人が足りないのなら育てるしかないわけで、ITの教育をやっていこうぜってのが自然な流れである。

しかしながらそういう理屈で日本社会に生まれた多くのプログラミングスクールやコミュニティなどについては、 ミッション・ビジョンは社会的意義があるものの、何故かビジネス先行で「エンジニア転職で600万」だとか「独立・フリーランスで自由な働き方を」という少し歪んだキャッチコピーでそもそもの目的を果たせていない状況になっている。

加えて、学校教育でのプログラミング授業の義務化が進んでいるものの、 専門性のある人が教育をするという土壌がまだできあがっていない。そもそもパソコンでITエンジニアやってるのが当たり前の現状で、パソコン触ったことない大学生が一定数いる時点で色々おかしい。
社会に放り込まれた時点でいきなりITをパソコンで学んでまともに仕事できるようになれ、ただし教育は自分でやれと言われるこれからの若者たちが不憫でならない。

ちなみに当のMENTA自体もTeratailやQiita、Lancersやクラウドワークスで行き場を失った人達が集まっている印象があり、メンタリングというよりは特に質問や案件詰まりの人たちの悩み解決の場になっちゃってる気がする。
これでは本来の意味でのメンターが全然できない。課題が解決すると人はそれで満足しがちだからである。
ただし転職や就職、スキルアップという観点でいくと私も数人の方の支援をしたこともあり、 ここに至ってはとてもメンタリングの可能性を感じることができた。

師匠の存在と環境の重要性

すごいプログラマや今第一線で活躍しているエンジニアに一貫して言えそうなことはみんな師匠がいるということ。 それが本、OSS、現実の人、過去の人など多岐に渡るわけではあるが、確実にいる。
そこで得られた体験がモチベーションの源泉となっていわゆる自走できるパワーとなり、 結果エンジニアとして一流の技術を身に着けていったという流れである。
であれば、このような環境を必然的に用意してしまいさえすれば、人は育つのではないだろうか。

そう、要は環境である。置かれた環境こそ自分を変える・育てるための土壌であり基盤である。 例えは悪いが新興宗教の団体だって同じ志を持つ信仰者が集まるからこそそのパワーは巨大なものになるわけである。
同調圧力や内集団バイアスによって誤りや社会とのズレ生まれはするものの、学びは深い。 なのでその負の要素を排除することで学びとパワーだけを受けられるのではないだろうか。

ということで、MENTAを使えば強制的に外部に自分の所属するクラスタ以外のつながりを作ってしまうことができる。 しかもある人はWeb系メガベンチャーの人、ある人は極小スタートアップの人、ある人はフリーランス、ある人は大手SIなど、立場も所属も人間性も全く違う人を同時に自分の師匠にすることができる。 最強かつ自分のバイアスを取っ払うためのの環境づくりを自然とやれちゃうのである。しかもたかだか1名5,000円とか10,000円で。高いだろうけど、意外とメンターの皆さんはメチャクチャ真剣に向き合ってくれるし、 合わないなって思ったら即辞めることもできる気軽さもあるので、とにかく数打って自分を導いてくれそうな人を探しまくるにはかなり良い場であることは確かだ。
MENTAでちょっとメンターを検索してもらうとわかるのだが、最近結構多くの有名エンジニアの方の名前も見かけるようになった。本当に良いことだ。僕みたいな弱小エンジニアがピーピー言うだけでなく、現場でもコミュニティでも影響力のある方がしっかりとメンタリング、教育に向き合ってくれるような流れができてきた今こそ、どんどんアピールするしかない。

ただし残念なことに、彼らはMENTA上では実績がないので、検索結果の海に埋もれてしまっている……。そこをなんとか救済したいなと勝手に思っている。

まとめ

環境環境環境環境環境!自分の置かれた立場や社会的立ち位置を認識するには、周りにどういうエンジニアがいて、 彼ら彼女らが何を考えて、どう今まで成長してきたかをとにかく自分に浴びさせる。 浴びて浴びて浴びて考えて考えて考えて学ぶ。そして同じように自分がメンターする側になる。 このループを作ることで、エンジニアはどんどん学ぶ。なぜならITエンジニアは基本的に学ぶことが好きだからだ。

学べる環境と自分で行動や結果出しまでできる環境さえあればキレイなPDCAは絶対に発生する。 これはITエンジニアのみんなが好きなプロダクト開発におけるアジャイル的思考でもあり、 オブジェクティブなプログラミングの基本と全く同じである。

人生もプログラミングも同じ仕組みでフィードバックループを回していけば、 余計なコンテキストスイッチは発生せず効率的だ。だから自分の環境を作って自分の世界を広げよう。 その結果勝手に人脈やコミュニティへの帰属意識も芽生えるはずだ。多分。
良いことしかないので自分のメンターを何人か作ろう。

メンター作るのは別にMENTAでなくてもいい。会社にいるよその部の人と仲良く会社について語り合えばいい。
多分それだけで「問題意識や課題感を持ちながらもなんとかしようともがいてるのは自分だけじゃないんだ」って気付ける。 そこから新しいアイデアやお互いの役割だって話し合えるようになるだろう。
とにかく今いる自分の環境をアップデートしよう。

お笑い芸人ティモンディの高岸さんもいつも言ってる。「やればできる」。これは逆に言えばやらなきゃできない。やるんだ、Do it!

余談1 -キャリア相談系サービスについて-

ビジネス嗅覚の強い人は、次のバリューとしてプログラミングスクールではなくキャリアコーチングが来ていることを知っているのではないだろうか。
具体的なサービス名を出すのはあれなので例えばA社の場合、1回40,000円とかでキャリア専任のコーチが10回くらい面談してくれる。 なんだかプログラミングスクールを出たけど、結局うまいこと案件取れずにフリーランスや副業として全然お金にならない……という方を獲物にしている感が若干あるような気もするが、 個人的に年功序列制度がなくなり給与を上げるには転職したりキャリアを変えたりする戦略性が必要になってきた現代日本社会においては、必要なビジネスかなとも思う。あとはこのサービスが

余談2 -モチベーションとコーチング-

アメリカでは「モチベーショナルスピーカー」なる職業というか役割が明確に存在するらしい。 人を行動させるために言葉を使ってコーチングする人たちのことを指す。 ↑に出てきているDo itの動画もタイトルにある通りモチベーショナルスピーカーを体現した動画の1つである。

日本ではインフルエンサーとか詐欺師とか言われがちだけれども、 考え方次第では多くの人の行動を促進させるきっかけになっているのであれば、彼らもまたモチベーショナルスピーカーであろう。MENTAでコーチングしてるあなたも、実は明日のモチベーショナルスピーカーかもしれない。

ちなみに日本ではClimbersというイベントがこのスタンスに近いものだと個人的には思っている。 まだ聴講したことない方がいたらぜひ。パワーもらえます。
https://twitter.com/climbers_sansan

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